城を見て回る時のおすすめポイント
城が好きになってから、これまでいくつか有名なお城に実際に足を運んでみました。
城素人だった私もそんなわけで少しずつお城を見る時のポイントがつかめてきたので、今回はそのあたりのことを書いてみます。
まず普通の建築物とお城はどこに違いがあるのかということから説明をすると、通常の住居や寺院などの建築物と異なり、お城はまず敵襲に対してどう防御をしていくかということを前提に設計されています。
もっとも戦国時代以降のお城は一応お城の形はしているものの、形式美が優先された城主の権力を象徴するような作りになっているものもあるので一概に全ての城が堅牢な作りをしているというわけではありません。
ですのでお城を見るときにはまずそのお城がどの時代に作られたかということを調べると、実際に戦を前提にしているかどうかということが推測できます。
戦国時代よりも以前の中世時代にもお城はあったのですが、かなり異なった作りをしておりどちらかというと建物としての防御力を建物そのものよりも周辺にある自然の形状を生かす形となっています。
よくあるのが谷間や丘にあるもので、崖に柵を作っていたり入り口に櫓があったりというように、お城としての建築美とはかなり遠い形をしています。
古いものとしては7~9世紀に作られたとされる宮城県の多賀城などは丘の上の見張り台から街を一望できるようになっています。
戦国時代からのお城は「平山城」
私達が普段日本の「お城」と言ってすぐにイメージするのはいわるゆ「平山城(ひらやまじろ)」と呼ばれるタイプの建築物です。
平山城とは、丘などの高台の広い土地の上に作られたお城のことで、周囲に堀や石垣があり天守閣から周辺を一望できるようになっています。
山ではなく平地に作られるお城もあり、その場合には「平城(ひらじろ)」として分類されます。
お城の見どころの一つとも言えるのがこの周辺の環境や地形をどんなふうに生かしているかというところです。
特に「天空の城」と呼ばれるようなかなり高い山中に作られるお城では、山の起伏がそのままお城の形状になっているので、当時の人の建築技術を知るという意味でもロマンが広がります。
ただ残念ながらかつての名城も戦や自然災害によって建物が喪失してしまっていることも多いため、遺跡として石碑のみが残っていることもよくあります。
そうした遺跡でもかなり巨大なものもあるので、当時の記録として残っている絵や復元図などを見ながら当時のことに思いを馳せるというのも城の楽しみ方の一つです。
ここだけは見ておきたい場所5つ
観光地にあるお城を訪れるときには、見た目と中身の両方をぜひ体験してもらいたいです。
お城を見る場合のポイントを5つにまとめれば「お堀と石垣」「中庭」「外観」「内装」「天守閣からの眺望」といったふうになります。
これは順番に少しづつお城に近づくことで見ていくことができるのですが、まずは遠くからお堀や石垣がどんなふうに作られているかということを回りながらいろいろな角度から眺め、それから門の中に入って中庭の様子を見ていきます。
お城の外壁や建造物としての美しさを堪能したら中に入り、残されている設備や内装の工夫などを見ていきましょう。
最後に天守閣に上りそこから周辺を見ていくことでお城の全てを知ることができます。