オヤジの勉強日記 ~相続財産は難しい~

親の財産相続について、そろそろ真剣に考えることに。学習内容をここで記録していきます。似た立場の方々にも参考になれば幸いです。

遺品整理

遺品整理と不用品処分の違い

引っ越したり、家族が亡くなったりすると出て来るのが不用品と遺品です。これらのゴミをどうやればうまく片付けられるのでしょうか?ここでは、不用品と遺品の違いや遺品整理の注意点などを紹介しています。

不用品処分と遺品整理の違いは?

まずは、不用品処分と遺品整理の違いをチェックしましょう。
 

違いは処分するものが異なる点 

不用処分と遺品整理の大きな違いは、処分するものが異なる点です。不用品処分は、整理や片付けで出た不必要なものです。一方遺品整理は、故人が残したものを仕分けていらないものを処分することを指します。この二つは、整理や片付けという点では同じですが、扱うものに大きな違いがあります。不用品処分は大抵持ち主のものですが、遺品整理で処分するものは故人の所有物です。違いをちゃんと把握して処分をしないと遺品の中から大切なものを処分しかねません。

遺品には相続人がいる

不用品処分には関係ありませんが、遺品整理をする場合は、相続人が大きくかかわることになります。遺品整理をするのは基本的に相続人で、それを処分するかどうかは、相続人が決めることになるでしょう。また、遺言書が残っている場合、遺品整理もその通りに進める必要があります。さらに相続人が複数いる場合は、勝手に1人で遺品整理をできません。

処分方法にも違いがある

遺品整理は可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみに分けて処分する不用品処分とは違います。なぜなら遺品の中には、ゴミとして処分できないものがあるからです。例えば供養に必要な、位牌や仏壇などです。こういったものの処分は、遺品の扱いになれた業者に依頼しましょう。その際にお焚き上げなどの供養が必要となるため絶対にそのまま処分しないようにしてください。

遺品整理の場合は分割協議が必要になる

遺品整理の場合分割協議をするかどうかが大きなポイントになります。分割協議は、だれが何を受け取るのかを決める話合いです。分割協議でちゃんと話し合っておかないと、後々トラブルになる恐れがあります。

遺品整理をする時は故人の遺志を尊重する

相続人が遺品整理をするわけですが、あくまで、故人のものを整理して片付けます。そのため故人の遺志を尊重することが大切です。遺言書がある場合は、その中に書いてある通りに進めていき、業者に依頼する際には、評判のいい丁寧な業者を選びましょう。

遺品整理の注意点

遺品整理にはどんな注意点があるのでしょうか?順番にチェックしていきましょう。

分割協議で決めた内容に沿って作業を進める

分割行儀で決まった内容に沿って遺品整理を慎重に行います。特に気をつけたいのは、ビデオ、写真、アルバムなどの思い出の品です。これ等の遺品は一度捨てると元に戻すことはできないので注意が必要です。スキャナーでスキャンするか、デジタルカメラで撮影をしてデジタルデータとして残しましょう。特に慎重に作業を進めなければならないものは、骨董品、宝石、ブランドバッグ、有価証券など価値があるものです。こういったものを自己判断で処分するとトラブルのもとになるので気をつけましょう。

形見分けをするために、事前に遺品整理の日を伝える

遺品の中には、宝石、ブランドバッグ、アクセサリー、有価証券、預金通帳といった貴重品が含まれています。これ等の貴重品は相続に関係するものがたくさんあるため、親族トラブルに発展することもしばしばあります。トラブルを防ぐには、遺品整理の日を事前に決めて相続人全員に伝えて、形見分けをする必要があります。ちなみに形見分け日として適当なのは、親族が集まりやすく、気持ちにも余裕が生まれる49日に遺品整理をするケースが少なくありません。

遺品整理で業者とのトラブルが増加中

遺品整理でよくあるトラブルは「不用品のように扱われた」「時間と手間がかかっている割には中途半端な状態になった」「作業をする人が少なくて進まない」「回収してもらった遺品が不法投棄された」「見積書の内容と違う金額を請求してきた」など遺品整理業者とのトラブルが近年増加傾向にあります。トラブルを防ぐには実績ある業者に遺品整理を依頼しましょう。

遺品整理業者の正しい選び方

大量の遺品と不用品がある場合は業者に依頼する

故人の遺品が大量にあると相続人たちの手には負えなくなります。自分たちで片づけられないほど遺品がある場合は、遺品整理を専門に扱う業者に依頼したほうが良いでしょう。専門業者に依頼するメリットは何といってもスピード感と適切な方法で回収・処分ができることです。中には費用を節約するために大量の遺品整理を自分たちで行う人がいますが、逆に手間と時間がかかってしまいます。

 不用品処分業者と遺品整理業者の違い

これら二つの業者の大きな違いは、遺品の扱いになれているかどうかです。不用品処分業者は遺品の扱いになれていません。そのため、依頼をすると遺品を雑に扱われる可能性があります。遺品整理業者は、その名の通り遺品の扱いになれているため、遺族や家族の思いを大切にしてくれるのです。また、位牌など供養が必要な遺品もちゃんと供養してくれます。

遺品整理士が在籍している業者を選ぼう

遺品整理業者を選ぶ場合、遺品整理士がいる業者を選びましょう。遺品整理士は、相続や遺品に関する知識を持っているため、適切な方法で遺品を片付け、処分をできます。

 遺品整理の費用をおさえるポイントは買取にある

遺品整理業者や依頼人最小限におさえるポイントがあります。それは貴金属やブランド商品などの買取です。遺品の中には、本、家具、家電、CD、ブランドバッグなど買取ってもらえるものがあります。処分するのではなく、売却することで、費用を節約できるでしょう。特にヴィトンのバッグなら壊れていても買取ってもらえます。

遺品整理にかかる費用

遺品整理にかかる費用は、量や部屋の広さなどによって異なりますが、大量の遺品がある場合、それに応じた出費を支払わなければなりません。以下の価格を参考にして遺品整理業者へ依頼をしましょう。

  • 軽トラを使った場合:30,000円~
  • 平車を使った場合:70,000円~
  • 2tほろ付き車を使った場合:100,000円~
  • 2tはこ車を使った場合:120,000円~
  • 4tはこ車を使った場合:220,000円~

遺品処分のコツ

遺品が少量で自分たちで仕分できるなら、遺品整理業者ではなく、不用品処分業者に依頼するほうが安価に済むケースがあります。遺品の量や状況によって遺品整理業者と不用品処分業者を使い分けるといいでしょう。

まとめ

遺品整理では、大切な家族が残したものを処分し、不用品処分では、一般ごみとして処分することになります。遺品の量が多く自分たちの手ではどうにもならない場合は、遺品整理業者へ、少ない場合は、不用品処分業者へ依頼しましょう。また、遺品の中には、貴金属やブランド品など買取ってもらえるものもあります。遺品整理にかかる負担を減らしたい場合、ブランド品を買取ってもらい、費用を補填しましょう。