オヤジの勉強日記 ~相続財産は難しい~

親の財産相続について、そろそろ真剣に考えることに。学習内容をここで記録していきます。似た立場の方々にも参考になれば幸いです。

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子供同士がもめないために

母親の言動一つでトラブルが大きくなる可能性も

父親が亡くなって、子どもたちが遺産を相続をするときに、もめずに遺産を分け合うためには、母親の役割が重要となります。
母親の態度によって、もめごとが大きくなることもありますし、逆にもめごとが収まるケースもあります。

夫を亡くしたショックで感情的になってしまう気持ちはわかりますが、ここは落ち着いて円満な遺産分割を進めるように、子どもたちへの対応に気を配ってしっかりと見守ることが大切です。

母親が子どものトラブルメーカーにならないために心得ておきたいことは兄弟に公平に接することと、感情論で話さないことです。

子どもの頑張りを認めるのはいいことですが、それが行き過ぎて同情が強くなると、トラブルの火付け役となってしまいます。
また自分ではその気はなくても、不用意な一言で一方の子どもの感情を害してしまうこともあるので注意が必要です。

子どもは親の愛情を、兄弟のうちのどちらが多く得ているかという問題にとても敏感です。
特に相続時には親との関係や兄弟関係についてナーバスになっていますから、残された母親は常に冷静でいるように心がける必要があります。

例えば長男に対して、「あなたばかりが介護をしてくたわね。別居の次男は何もしなかったのに遺産を半分こするのは不公平ね」と言ったかと思うと、次男に対しては「お兄ちゃんが家を取るとあなたにはあまり遺産が残らなくてかわいそうだわ」と言ってみたり、どちらにも感情的に肩入れすると、兄弟の話し合いがまとまりません。

また話し合いでもめてくると、お兄ちゃんは昔、私大受験で親にさんざんお金を使わせた……、弟だけ親に車を買ってもらった……など、昔話を持ちだしてさらに話がややこしくなる場合もあります。

そんなときに母親までもが同調すると、トラブルが大きくなるので要注意です。
子どもが母親からの言葉を必要以上に重く受け止めて、お互いに引き下がれなくなるからです。

トラブルを静める母の一言

このような事態を招かないためにも自分の感情で意見を言わず、お互いの気持ちを飲み込んだ上で、二人ともお父さんの葬儀ではよく働いてくれてありがとう。

二人が仲良くしてくれないと、お父さんも天国で悲しむから、けんかをせずに話し合ってね。
お母さん、あなたたちが話し合いで丸く収められる子たちだって信じているから。
など、金銭ではなく父親の気持ちを受け継いでほしいという母親の願いを伝えてはいかがでしょうか。

財産を相続するためには、相続人全員の同意が必要です。
相続税の支払期限もありますから、いつまでももめているわけにもいかないのです。
お母さんが子どもたちの幸福を公平に願い、穏やかにかつ冷静に振る舞うことが大切です。